イソフラボンはサプリで摂ると効果的?

イソフラボンのサプリとは

イソフラボンは女性ホルモンと似た働きをするもので、とくに女性の健康や美容に役立つものです。食品では大豆製品から多く摂取することができますが、効率よく摂取するためにイソフラボンを濃縮したサプリが販売されています。
今回は、このサプリについて詳しく解説していきましょう。

サプリで摂取する意義

イソフラボンをサプリで摂ることは、どのようなメリットがあるのでしょうか?

効率よくイソフラボンが摂れる

イソフラボンにはグリコシド型とアグリコン型という2種類があり、吸収力が異なります。一般の大豆製品に含まれているイソフラボンはグリコシド型で、あまり吸収が良くありません。イソフラボンの1日摂取量はアグリコンの値に変換されているので、それを目安にすることで必要な量を摂れるようになっています。
ただ、食事だけでその量を毎日摂るのはなかなか大変です。とくに外食が多い人は摂りづらいでしょう。ここで活躍するのがサプリです。サプリに配合されているイソフラボンのほとんどはアグリコン型で、効率よくイソフラボンが摂れるようになっています。

エクオールが摂取できるサプリもある

アグリコン型のイソフラボンには「ゲニステイン」「ダイゼイン」「グリシテイン」という3種類の成分が含まれていますが、その中でゲニステインは腸内でエクオールという物質に変換されなければ効果が発揮されません。
エクオールに変換するには腸内細菌の働きが必要ですが、統計では約半数の人しかエクオールを生成できる腸内細菌を持たないとされています。
サプリにはこのエクオールを配合したものがあり、エクオールが作れない人でもイソフラボンの効果を得ることができるのです。

サプリで摂ることの問題

厚生労働省は2013年に、イソフラボンを健康食品で摂ることについて異例の警告を発しました。イソフラボンの過剰摂取は逆効果になり、健康を損なう可能性があるとしたのです。
その結果、大豆イソフラボンを含む特定保健用食品を摂取する場合は、1日に摂取する上乗せは上限30mgまでとしています。これ以上になると過剰摂取になるので、注意が必要です。

食事で摂取するのが理想的

厚生労働省の食品安全委員会では大豆食品について、「大豆イソフラボンを含むこと以外にも、低脂肪で良質なたん白質源であり、日本人に不足しがちなカルシウムの供給源としても有用な食品」としています。その上で、1日摂取目安量の上限を70〜75mgと設定。この範囲までなら、イソフラボンの効果を最大限に受け取ることができることになります。
確かに、健康のためには特定の成分のみを摂るのではなく、バランスの良い食事をすることが大切です。大豆イソフラボンのみをサプリで摂るよりも大豆食品を摂取する方が、バランスの良い食生活が送れるでしょう。
ただし、外食が多いなど大豆食品がほとんど摂れないという人もいるはずです。そんな時にサプリはとても便利。1日の上乗せ30mgはしっかり守り、食事で大豆食品が摂れない時だけ摂取するなど補助的に利用することで、効率的なイソフラボンの摂取が実現できるでしょう。

まとめ

イソフラボンのサプリについて、説明しました。イソフラボンはたくさん摂れば効果が高くなるものではありません。帰って摂り過ぎることで思わぬ弊害を招きます。適度な量を毎日コツコツ摂ることが、高い効果を得るコツになるでしょう。サプリで摂る場合は摂取量に注意して、上手に使うようにしたいですね。