豆乳は牛乳の代用になる?

牛乳が飲めない!

牛乳はカルシウムが豊富で、とくに成長期の子どもには飲ませたいものです。しかし中には乳製品のアレルギーで牛乳が飲めない人もいます。牛乳がお腹に合わないという人もいるでしょう。
その代用に、イソフラボンを含む豆乳が役立つと言われています。
豆乳が本当に牛乳の代わりになるのか、詳しく見ていきましょう。

豆乳は、牛乳の代わりになる?

牛乳に代わる飲み物といえば、豆乳です。乳製品のアレルギーの人にとって、豆乳は牛乳の代用になるのでしょうか?
牛乳はカルシウムが多く含まれているので、牛乳を飲めないことでカルシウムが不足しないか心配になるでしょう。豆乳でこれを補えるか見てみると、牛乳には100g中に110mg含まれているのに対し、豆乳は100g中に15mgと、かなり少なめです。
カルシウムの補給という観点からは、豆乳は牛乳の代わりにはならないようです。

牛乳にはない栄養素が豊富

カルシウムの量では劣る豆乳ですが、イソフラボンをはじめ牛乳にはない栄養素がたくさん含まれています。
イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンに似た作用や抗酸化作用があり、女性にとって嬉しい効果が期待できるもの。
他にもコレステロールに働きかけるレシチンや、抗酸化作用のあるサポニンが含まれ、食物繊維も豊富です。
タンパク質も大豆には豊富に含まれているので、牛乳で摂れない分を十分に補うことができるでしょう。
ビタミン・ミネラルもバランスよく含まれています。牛乳を摂れないことで起こる栄養の不足は、かなりカバーできるはずです。

高タンパクで低脂肪

牛乳は動物性タンパク質で、脂肪分があります。ダイエット中の人やお腹の脂肪が気になる人は、できれば避けたいものでしょう。
この点、豆乳は高タンパクですが、低脂肪です。カロリーも牛乳に比べると低く、とても健康的な食材なのです。

料理などにアレンジできる

乳製品のアレルギーの人は、牛乳だけでなくクリーム系の料理やお菓子も食べられません。食べられるものの種類がかなり減ってしまいますね。
そこに豆乳を代用すれば、かなり似た味わいの料理やお菓子を食べることができるでしょう。実際に豆乳を使った洋菓子などが販売されています。

カルシウム摂取には大豆製品もおすすめ

豆乳を牛乳の代わりにすることで、カルシウムが不足してしまう場合があります。ほうれん草などの野菜や魚類を多く摂るようにすれば、不足しがちなカルシウムを補えるでしょう。
また、豆乳にはカルシウムはほとんど含まれていませんが、豆腐や納豆など、他の大豆製品にも豊富なカルシウムが含まれています。

まとめ

豆乳が牛乳の代用になるかについて、解説しました。カルシウムを除けば、栄養の補給という点では十分に代用になるはずです。

カルシウム補給のためにはほうれん草などの野菜や魚類を多く摂るようにしましょう。また、豆乳以外の大豆製品からでも、カルシウムの補給が期待できます。大豆製品には高タンパク低脂肪など、牛乳にはないメリットもあります。代用というだけでなく、積極的に摂りたい食材と言えますね。