イソフラボンでアレルギーが起こることがある?

イソフラボンとアレルギー

イソフラボンは主に大豆食品から摂れる成分で、とくに女性に嬉しい効果があると注目されています。
しかし、大豆はアレルギーを起こす可能性がある食品なので、アレルギー体質の人は摂れない場合もあります。
この記事ではこの点を掘り下げ、イソフラボンとアレルギーについて解説していきます。

大豆アレルギーとは

人は体内に侵入してきた異物に対し、それを排除しようとする防衛のシステムが備わっています。これを免疫反応と言います。
この免疫反応がうまく働くことで健康を保てますが、ときに人体に本来害のない物に対しても過剰反応を起こし、自身の器官や組織を壊してしまうことがあります。これがアレルギーで、過剰反応する物質は「アレルゲン」と呼ばれます。大豆アレルギーは大豆がアレルゲンということです。

アレルギーの症状

アレルゲンになるものは人によってさまざまですが、大豆がアレルゲンになり、アレルギー反応を起こしてしまう人もいます。
大豆アレルギーの人が大豆食品を食べると、かゆみや発疹、嘔吐、鼻水やくしゃみなどのアレルギー症状を起こし、ひどくなると呼吸困難などのアナフィラキシーショックを引き起こすこともあります。

アレルギーの発症メカニズム食品アレルギーの発症メカニズムは、2種類に分けられます。

ひとつは通常の食物アレルギーで、食物に含まれるタンパク質が消化管から吸収されてアレルギーを起こすもので、多くの食品アレルギーはこちらに属します。
もうひとつは花粉や天然ゴムなどのアレルゲンに接触してアレルギーが発症したあとに、それらと類似したタンパクを含む食品を摂取した時に発症するものです。
アレルギーがなく大豆食品が食べられる人でも、花粉症などがある場合に、大豆の加工の度合いが低い豆乳などでアレルギー反応が出る場合があります。

アレルギーがある場合の対応

大豆アレルギーがある人は、そこに含まれるイソフラボンも摂れないことになります。
しかしイソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンに似た作用があり、多くの女性が摂取したいもの。とくに更年期以降の女性には必要なものです。
アレルギーがある場合、何か他にイソフラボンを摂る方法はないのでしょうか?

他の食材で摂る

イソフラボンは大豆食品以外にも、葛、ひよこ豆、アルファルファに含まれています。これらの食品を食事に取り入れることで、イソフラボンを摂取することはできるでしょう。

イソフラボンを配合したサプリの中には、葛の花など大豆以外を原料にしているものもあります。サプリだけでなく、葛の花を乾燥させたお茶なども販売されています。
大豆アレルギーの人でも、これらを利用することでイソフラボンを摂取することができるでしょう。

良く加工された大豆製品を摂る

醤油や味噌は醸造の過程でアレルゲンになる大豆タンパク質のほとんどが分解されているので、摂取可能な場合が多くあります。アレルギーテストで大丈夫であれば、これらを使用した料理を多く摂るようにするといいでしょう。

まとめ

イソフラボンのアレルギーについて解説しました。
今アレルギーがなくても、たくさん大豆食品を食べることで症状が出るという場合もあります。何か症状が出たら、摂取をやめて病院を受診するようにしましょう。